Collection Ⅴ

「冬のパリ」油彩F8号
宮澤 克忠 作 1996年


1996年12月、この作品に巡り合うことができました。どんよりとした冬のパリに、色鮮やかな二つのグラス、特に赤色のグラスは高級なフランスワインの赤で、画面全体の調和が図られてます。落ち着いた印象の中にも一つ輝くものが感じられ、油絵の持つ重厚感と色彩表現による軽快感が、素人の私にも理解しやすく感動したのを覚えています。
1987年1月、ヨーロッパを旅行した際のパリの印象が、この絵画のように冬の重苦しい雰囲気の中にも、華やかな芸術の街としてのパリが強く心に残っています。いつも懐かしく鑑賞しています。